たった3週間、でも語り尽くせないほど思い出がいっぱい
先日、上海外語大学に3週間ほど短期留学をした仲間たちと、20年ぶりに会うことができた。
当時私は大学2年生。たしか大学で募集があって短期留学に申し込んだんだと思う。
夏休みのうちの3週間、上海外語大学へ徒歩で行かれる距離のホテルに滞在し、大学で毎日語学の授業を受けた。
上海では、まだ整備途中だった浦東エリアの東方明珠塔にのぼったり、外灘の夜景を見たり、豫園で雑貨を買い物したり、朝の公園で太極拳のグループに混ぜてもらったり。
授業が休みの日には蘇州、無錫、杭州、紹興などの周辺都市を旅行した。
シルクのチャイナドレスを買ったり、個室の扉がなくて溝があるだけのトイレに入ったりした。
毎回の食事がとても豪華でおいしかった。カエルも鳩も食べる機会があった。
外語大の学生の実家にホームステイもさせてもらった。
さらに私はその期間に扁桃炎にかかり、外国人病院に入院して、なにかわからない注射をお尻に2〜3本打たれる経験もした。
すごく濃厚な3週間だった。
20年ぶりの再会!
短期留学のメンバーのうち、数人はその翌年に大学の交換留学生になったり(私もその1人)、自費留学したりしたので、大学在学中はかかわりがあって何回か集まったりしていた。
大学卒業後は疎遠になっていたのだけど、何人かとはFacebookでつながったりしていた。
今回は、イギリス在住のNちゃんが一時帰国するということで、Facebook経由で連絡をくれたのだった。
栃木からくるメンバーもいたので、東京駅近くの中華料理店でのランチ会だった。
その日の参加者のうち3人は海外在住経験者で、外国の話が聞けたのはすごくおもしろかったな。
日本にいるとわからない日本が少し見えた。
とくに今イギリスに住んでるNちゃんの話は、ブレイディみかこさんとか、めいろまさんの本の内容がまさに、で、興味深かった。
Nちゃんいわく、丸亀製麺の素うどんが一杯3000円ですって。
「日本は1000円ちょっとでランチができる!」と感激していた。
お昼から夕方まで、思い出話、外国のこと、子育てのこと、仕事のこと、日本のこと、健康のこと、などなど話は尽きなかった。
来られなかった人とビデオ通話したりもした。
大人になったけど、みんな変わらない。元気でよかった。
短期留学に同行してくれた当時の大学理事や、事務のKさんにも、なんとか連絡してまた会おう!と約束して別れた。
19歳の夏のたった3週間、一緒に過ごして、いろんな経験をした仲間たち。
話しているうちにみんな当時のことを思い出してゲラゲラ笑い合った。20年以上たっても語り合える思い出を共有してるって、すごいことだ。
私たちみんなにとって、その後の人生を変えるほどの出会いや経験がギュッとつまっていたと思う。
なんであの短期留学に申し込んだかだれも覚えてなかったけど、当時の自分に「グッジョブ!」と言いたい。