娘の中学卒業式

娘の中学卒業式

娘が中学校を卒業した。
家から校門までは30秒の距離。
いつも予鈴の2分前に家を出ていたね。
いろんなこと、よくがんばったね。
すてきなお姉さんに成長したと思う。

卒業式の受付で、写真の手紙を受け取った。
泣いちゃうからやめて、と思ったけど、読んでも泣かなかった。
母も強くなった。

卒業式の夜、娘はクラスのみんなと打ち上げがあるという。土砂降りだったので、娘の友だち3人も乗せて、車で打ち上げ会場近くまで送った。

その車中の少女たちの会話のかわいらしさよ。
娘の友人3人の、1人は答辞を読んだ子、1人は合唱のピアノ伴奏をした子、1人は担任の先生へのクラスメッセージの指揮をとった子だった。
お互いに「答辞の言葉に感動して涙が出た!」「伴奏のあの部分がとっても高まった」「よく声が通ってたよ」などと、お互いの活躍を称え合い、感動を伝えあっていた。
私はフロントガラスの雨粒がワイパーで散らされるのを見ながら、彼女たちの素直さや優しさにきゅんとしていた。

彼女たちがキャッキャッと語り合うたびに、そのまわりに白い小さな花びらがパッと舞うようだった。青春は尊い。幸福な気持ちになった。

少女たちが、自分の手でよい未来をつかめますように。

娘よ、とてもよい友人に出会えてよかったね。卒業おめでとう。