第三夫人と髪飾り

第三夫人と髪飾り

カルチャー

夕方までのパートと、夜の用事の間に時間ができたので、ちょうど気になっていた映画を観ることに。場所はBunkamuraル・シネマ。ちょっと驚いたのが、手持ちが少なかったのでクレジットカードで支払おうと思ったら、窓口では現金のみの取り扱い、ということ。学生の頃に戻ったような感覚を覚えました。

第三夫人と髪飾り

第三夫人と髪飾りポスター
第三夫人と髪飾りポスター

19世紀、北ベトナムの絹の里。
富豪のもとに嫁いできた
若き第三夫人。
東洋の美を湛える秘境に
語り継がれてきた
ある一族のファミリーヒストリー。

「第三夫人と髪飾り」公式サイト

ベトナム本国では4日で上映打ち切りに

こちらのハフポストの記事を読んで、観たいなぁと思ったんでした。

しかし、国際的には大きな注目を浴びたものの、ベトナム本国での上映はわずか4日で打ち切られることになった。しかも、その決断はメイフェア監督自身によってなされた。理由は、ネット上で起きた大規模な嫌がらせ。そのターゲットとなったのは、撮影当時13歳だった主演女優の母親だった。

HUFFPOST「 『第三夫人と髪飾り』が舞台となったベトナムで上映中止に。それでも監督は『絶望していない』

日本ではR15+のレイティングで上映されている本作。性愛描写がある作品に当時13歳の女優が出演していることで、その母親に嫌がらせが及んだためにベトナムで公開中止となったそうです。でも、主演女優の出演シーンには性愛描写はほとんどありません。男女の性愛シーンもごく一部で、「女性の生き方」を描くために必要不可欠なものだけ。15歳以上なら安心して観られる作品だと思います。いやむしろ、女子高生という多感な時期に観てほしいなぁ。

はやなおの感想

とても美しく、静かで、でも心に消えない波紋を残す、文学のような映画でした。どのシーンも美しいので、映画館で観て本当によかったと思います。 主演女優のグエン・フオン・チャー・ミー も作品中でどんどん美しくなっていった気がします。静かに物語が進むけれど、ひとつひとつのシーンが丁寧に積み重ねられていて、ちっとも退屈しない。

物語は、第三夫人として富豪に嫁いだ主人公のメイが、女性であることの過酷ともいえる運命を描いたもの。「男の子を生まなければ『奥様』とは言えない」こと、 旦那様の望む役割を果たしてこそ妻であること、 第一夫人や第二夫人との嫉妬や秘密といった女のドラマ、などが、ただそこにある事実として淡々と示されています。数々のエピソードは現代女性に通じるものであり(日本は特に)、じゃあどう生きていく? と自分の内面に向き合うことのできる作品だと思います。

映画館の資料
映画館の資料

ニューヨーク大学で映画制作を学んだアッシュ・メイフェア監督は、日本の純文学に影響を受けたようで、映画館にはそんな資料も展示されていました。ベトナムの話であるけれど、違和感なく受け入れられるのは、そんな部分もあったからなのかなぁ。彼女の次の作品も非常に楽しみです!

「第三夫人と髪飾り」公式サイトはこちら