夜のまちとお酒とネオンの魅惑。はらわたちゅん子さんの展示『よいまちネオン』

夜のまちとお酒とネオンの魅惑。はらわたちゅん子さんの展示『よいまちネオン』

いつだったか忘れてしまったが、あるときふと、私のSNS広告欄に好みのデザインのピアスが姿を現した。
新霓 : New Neon」というオンラインショップを除くと、香港のネオン看板のようなデザインのピアスがいくつも並んでいた。すぐに購入し、それ以来、少しずつ気に入ったものを買い集めている。

右上の赤いお札のピアスだけ別のデザイナーさんのもの

ピアスのデザイナーさんの名前を見ると「はらわたちゅん子」さんとあった。
ネオンサインのデザインや、ネオンサイン調のイラスト作品を制作するアーティストだそうだ。
SNSで彼女の投稿をチェックしていたら、さまざまなイベントのビジュアルデザインを担当するなどご活躍されている様子。

さらに、われらの椎名林檎氏がmillennium paradeとコラボした楽曲『WORK』のMVへ、ネオンサインデザイン提供もされたというのだ!。
なんと!推しの共演!!
私は一人、コーフンしていた。

個展などがあったらぜひ伺いたい、と機会を伺っていたら、この夏に国立の museum shop T(東京国立) で『よいまちネオン』という個展をされるという。
チャンス!
最終日の今日、行ってきた!

ちょうどお昼を食べたいと思っていたお寿司やさん「深川つり舟」と同じビルの3階に、museum shop Tがあったので、もりもりの海鮮丼をいただいてから、展示を見に階段を上がった。

海鮮丼。おいしかったし、もりもりだった!

ショップのドアを開けると、店内の一部が暗幕で仕切られていて、その奥にある暗い部屋に作品が飾られていた。
なんと運良く、はらわたちゅん子さんご本人が在廊されてると!
ドキドキしながら「ファンです!」とお伝えすると、ご本人が作品の解説をしてくださって感激!!!
ちゅん子さんの作品の女性そのままみたいなすてきな方で、親切にいろいろと教えてくださいました。

会場内では15分ごとに「もっきり」モチーフのネオンが点灯する。

会場内にはもっきりのモチーフのネオンが1点あり、そのほかはアクリル板に切り込みデザインが入った作品が十数点あったのかな。
アクリル板はブラックライトに反応して光る素材のものだそう。
ネオン以外のアクリル板作品はブラックライトに照らされている。
1枚のものと、2〜3枚が重なっているものがあり、複数枚重なっている作品は、1枚ずつにデザインが入っているので立体感があって、斜めから眺めても楽しめる。

見えるかな〜? 熊手と女子。かわいい〜〜!うまい酒とうまい飯、飲み食いしたい〜〜!

アクリル板の作品には、お色気たっぷりな女性と、お酒やお酒にまつわる言葉やモチーフが刻まれている。
ブラックライトで光るアクリル板に囲まれると、夜の繁華街や温泉街にいるような、わくわくと背徳感がないまぜになったようなときめきを感じた。

「酩酊」「酒池肉林」など、酒好きにはたまらない言葉がおちゃめにまとまっていて、
甘美さたっぷりなのに、エロティックにならない、絶妙なバランスがすばらしい。

「大人」と書いて「アダルト」と読むでしょう、これは!

じっくり見られて楽しかったな〜〜。
作品を飾れるような家ではないのでお迎えできないけど、画集とグッズを何点か購入!
しばらくはこの画集を眺めてときめきたい。

画集、シール、アクリルキーホルダー、マスキングテープなどを購入!

ちゅん子さんは、前日まで香港に行っていたそうで、お土産までくださった。
ちゅん子さんに、香港にどんなものを見に行っていたのか、香港のネオンの現在はどんな感じなのか、
などあれこれ質問し、お話を聞かせていただいた。
もっと聞きたいことがあったはずなのに、ご本人とお話しできたのがドキドキしてしまって、お店を出てから「あれもこれも聞きたかった・・・」と、反省。

帰宅後、お土産でいただいたレモンジンジャーの糖の練り菓子? あめ? 初めて食べた。
漢方っぽくて、おばあちゃんちにありそうな感じ。

そういえば私が香港に旅行したのは24年ほど前か・・・
当時留学していた台湾から、飛行機で友だちと二人で行ったんだった。
すんごい詰め込んだハードスケジュールで楽しかったな〜。
重慶大廈のごちゃごちゃ感すごかった。ビクトリア・ピークから見た夜景、綺麗だったな。
と、お土産のおかげで忘れていた記憶も蘇るなど。

大好きなアーティストの作品を実際に目にすると、元気が出るし、パワーが湧く。
また頑張ろう、と思える。
好きになったアーティストの情報がSNSで得ることができるのは、よい時代だと思う。
私なりにささやかにだけれど応援し続けたいし、これからの作品もとっても楽しみ!

この夏最後のときめき体験でした。

(レポートはこちらのmuseum shop Tさんのコラムに詳しく、写真も美しいです。)
https://t-museumshop.com/column/yoimachi-repo/