不登校の小6次男が学校の社会科見学に参加した

不登校の小6次男が学校の社会科見学に参加した

行きたいけど行きたくない・・・

不登校の次男が学校の社会科見学に出かけた。
行き先はキッザニアと国会議事堂。
担任の先生が誘ってくれたのだが、次男は昨夜まで、行くかどうかかなり悩んでいた。

先日わが家に遊びに来たクラスメイトと私が社会科見学のことを話していたとき、クラスメイトが「キッザニア、楽しいよ」と誘ってくれて、興味がわいたらしい(そのクラスメイトは毎週わが家に遊びにくる)。
ランチは、モスバーガー・ピザ・カレーから選べるので、何よりそれに惹かれていた。
キッザニアでどんな仕事体験ができるかを一緒にホームページで見てみたら、お菓子工場やゲーム制作に興味があるという。

次男が参加を迷っていたのは、普段は学校に行っていないのに行事にだけ参加して、周囲の人に何か言われるのではないかという不安があったから。
「次男くんって、行事のときだけくるよね。」
とあるクラスメイトに言われたことがあるらしい。

事実だし、その人は思ったことを口にしたんだと思う。

次男は、たとえ周囲の人が何も言わないとしても、「きっとこう思っているに違いない」と想像して悲しく感じてしまう性質がある。
だれかのちょっとした一言で、必要以上に傷ついてしまう。

「人にこんなことは言われた」経験や、あるいは「言われるかもしれない」不安が重なって「学校は苦手」となっている部分もある。

だから次男は、社会科見学に行きたい気持ちがあるけれど、傷つくのがこわいから行きたくない気持ちもあったようだ。
(だからと言って、次男自身も人の気持ちに配慮して発言するわけではないので、自分はきょうだいや友だちにはわりとはっきりものを言う。)

次男が迷い始めると終わりがない。30分でも1時間でもずっと迷いについて私に話し始める。そしてそういうときは決まって夜。
昨夜はそれに付き合えなかったので、10分ほど話を聞いた結果、
「明日の朝の気分で決めれば?」「うん。」
ということになった。

自分で決めて、1歩踏み出した!

そして今朝、「クラスメイトに何かを言われたとしても、自分がイベントを楽しむことに集中する」と決めたようで、リュックサックに自分で必要なものをつめ、次男は7時30分に家を出た。

ふだんは家族が誘ってもほとんど出かけたがらない人なので、こういう機会は本当にありがたい。
親としては、子どもにはいろんなものを実際に見て、経験して、実にしてほしい。

担任の先生が誘ってくれなければ、私は行事があることに気づかなかったから(あんまり学校のお便りを見ない…)、先生に本当に感謝している。
今日の夕方、きっと次男は「疲れた」とちょっと不機嫌に帰宅するだろう。
でも、数日後になって「こんなことがあった」「これが楽しかった」と、ぽつぽつ話してくれるだろう。
私は、次男が経験したり感じたことを話してくれる、それを聞くのがとても好きだ。

次男が「参加する」と自分で決めて、実行できたことがとてもうれしい。
今日はいい日!